- HERMES
- エルメス
歴史history
- 1837年にティエリー・エルメスがパリに開いた馬具工房から始まり、ナポレオン三世の御用達
となる高級馬具工房でした。
その後、3代目のエミール・モーリス・エルメスはバッグや財布の製造・販売に着手し、さらには腕時計や服飾品・ スカーフ・香水も製造・販売し、エルメスの幅を大きく広げました。
4代目のロベール・デュマ・エルメスには「サック・ア・クロア」というバッグを販売。
1955年、モナコ大公妃となっていたグレース・ケリーが、写真誌のカメラマンを避けて、妊娠中の 腹部をとっさに持っていたバッグ「サック・ア・クロア」で隠したところ、その写真が雑誌に掲載され、 一躍「サック・ア・クロア」の認知度が高まりました。
エルメスはこの騒動に便乗し、モナコ公国の許可を得て、1956年に「サック・ア・クロア」を 「ケリーバッグ」と命名。
これによって、エルメスは世界中の女性に「エルメス=憧れのブランド」というイメージを定着させました。
5代目のジャン=ルイ・デュマ=エルメスの時代には「バーキン」を発表。 「バーキン」の名前の由来は女性歌手ジェーン・バーキンから。 ジャン=ルイ・デュマ=エルメスが航空機でたまたまジェーン・バーキンと隣の席になり、彼女が ボロボロの籐の籠に何でも詰め込んでいるのを見て、「整理せずに何でも入れられるバッグをプレゼント させてほしい」と申し出たエピソードに由来します。
1990年代後半にはキャンバス地のバッグを発表し、高級なイメージだけでなく親しみのあるイメージを 作り出すことにも成功。
Hermesというと、シンプルなデザイン、普遍的なデザイン性が愛されていますが、 実は時代に合わせて変化をし続けることでブランドイメージを保っているのです。